OpenUtauの場合

不明

UTAUの場合

ENUNUモデルは、素の状態ではUSTの歌詞、ノート長、音高の情報だけを利用した歌出力しかできませんが、Extensionsという追加機能によってUTAU上で便利に使う機能を追加することが出来るようになっています。
ここでは基本機能の応用的な使い方とExtentionsの使い方を説明します。

・歌詞入力

使える歌詞

上で書いたように、ENUNUはノートに書きこまれた歌詞、ノート長、音高を元に歌声が生成されます。
使える歌詞には制限があり、基本的にはUTAU単独音式となっています。
正確には、ENUNUモデルに同梱されている kana2phonemes.table に記載されているもの全てになります。
ここに記載されていない歌詞を使うと生成時にエラーが発生します。
対応している歌詞でも、そのモデルが学習していない音の場合は綺麗に発声されず、多分曖昧な声が出ます。
(例えば波音リツモデルはヴぁ行を収録していません)

無声化


歌詞をカタカナで入力すると無声子音に変化します。
「あした」と自然に発声させる場合は [あ] [シ] [た] と入力すると良いです。
[シ]の長さは16分音符や32分音符にすると自然になります(曲のテンポで変わります)

音素名入力

kana2phonemes.table にあるアルファベットでの入力も可能です。
例えば「あっさり」のような歌詞を [あ] [s] [さ] [り] と入力して子音を長くしたり強調することが可能です。
[あ] [h] として語尾息を追加することもできるようです。

1ノートに複数歌詞を入力

仕組み上は半角スペース区切りで1ノートに複数の歌詞を入力可能です。
タイミング補正と相性が非常に悪く、よく分からないエラーが出やすいので非推奨です。

・休符の扱いとブレス

休符を置くと基本的にブレス音が鳴ります。
長い休符ではブレス音が鳴りにくいです。
ブレスを意図的に鳴らしたい場合は鳴らしたい場所に4~8分休符を置くと出やすいです。
長い休符の後の第一声の前にブレスが欲しい場合は休符を分割して、第一声の直前に四分休符を置いてみてください。
間奏なのでめちゃくちゃ長い休符があると生成時にエラーが出ます。必要に応じて分割してください。
(休符に限らず長い音符でも同様のエラーが出ますが、そういうケースはあまりないでしょう)

・子音速度 Extensions (velocity_applier.py)

config.yaml または enuconfig.yamlに velocity_applier.pyがセットされている場合、UTAU上の子音速度設定が機能します。
子音速度はUTAUの元の動作と同様に、0~200の範囲で入力可能です。
子音の長さではなく速さのため、0で半分の速さ、200で2倍の速さになります。
長さでいうと、0で子音の長さが2倍、200で子音の長さが半分です。

・スタイルシフト Extensions (style_shifter.py)

config.yaml または enuconfig.yamlに velocity_applier.pyがセットされている場合、スタイルシフト機能が使えるようになります。

フラグ入力欄にS-3、S+2のように入力することでスタイルシフト機能が使えます。
大文字のS、プラスマイナス記号、数字です。
この機能は、例えばF5の高さのノートにS-3と指定した場合、F5の半音3つ下(D5)の発音発声方法でF5の音が出るようになります。
F5の音は出したいけど、高すぎて掠れてしまう、または意図せず裏声になってしまう、といった時にD5の発声が安定していて使いやすいからS-3を指定する、といった感じで活用してください。

・エラー

ValueError: end_time (13350000) must be larger than start_time (13350000).
こういうヤツは大体選択範囲を変えることで直ります
めちゃくちゃ短いノートが含まれている場合でも起き得ます